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おかべがくおう／岡部学応

慶応二年（一八六六）一〇月二日—大正一一年（一九二二）一〇月七日。感蓮社功誉欣阿恋察。ハワイ開教の先駆者。周防国玖珂くが郡柳井町（山口県柳井市）に生まれ、明治一一年（一八七八）、常善寺の岡部戒応の下で得度し、仏門に入る。同二七年五月、ハワイ宣教会の布教師としてハワイ島に渡り、同二九年にはハワイで最初の仏教寺院としてハマクア仏教会堂（現・ハマクア浄土院）を開設した。同二七年三月にオアフ島に入島した松尾諦定とともに、最初期のハワイ布教に尽力した。同二九年六月、辞任し帰国。その後、朝鮮開教使となり、釜山知恩寺に止住した。

【参考】新保義道『ハワイ開教九十年史』（山喜房仏書林、一九八七）、浄土宗海外開教のあゆみ編集委員会編『浄土宗海外開教のあゆみ』（浄土宗開教振興協会、一九九〇）、大橋俊雄『浄土宗人名事典』（斎々坊、二〇〇一）

【執筆者：髙瀬顕功】