親鸞聖人真蹟集成
提供: 新纂浄土宗大辞典
しんらんしょうにんしんせきしゅうせい/親鸞聖人真蹟集成
全九巻。別巻二冊。赤松俊秀、藤島達朗、宮崎円遵、平松令三編集。親鸞生誕八〇〇年を機として昭和四八年(一九七三)から同五〇年に法蔵館より刊行。当時親鸞真蹟とされていた書物をコロタイプ化し出版したもので、本書刊行により身近に真筆本を見ることが可能となった。第一、二巻に『教行信証』、三巻に『三帖和讃』『三経往生文類』、四巻に『尊号真像銘文』(広・略)、『一念多念文意』「真蹟書簡」一二通、第五、六巻に『西方指南抄』、七巻に『観無量寿経註』『阿弥陀経註』『浄土論註』、八巻に『唯信鈔』(西本願寺蔵)や『唯信鈔文意』(専修寺蔵正月十一日本)など、九巻に「本尊影像讃銘」他、別巻一、二に専修寺蔵『教行信証』を収録。平成一七年(二〇〇五)から同一九年には親鸞七五〇回忌を記念し、名畑崇を編集に加え『増補親鸞聖人真蹟集成』全一〇巻が刊行され、第一〇巻には新たに真蹟に認定された『唯信鈔』(妙安寺蔵)や『唯信鈔文意』(専修寺蔵正月二十七日本)「道綽禅師伝」「法然上人御消息」などが収録された。
【執筆者:藤田真隆】