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隔生即忘

提供: 新纂浄土宗大辞典

かくしょうそくもう/隔生即忘

生を隔てれば前世のことをすべて忘れてしまうこと。「きゃくしょうそくもう」とも読む。例えば来世になれば、現世のことは一切記憶に残らない。天台宗の六即位の中、相似即以上は隔生不忘で前世のことを忘れないが、観行即以下は隔生即忘とする。仏・菩薩は有するところの六神通五神通の宿命通により自他の過去を知ることができるが、そのような能力を持たない凡夫隔生即忘で過去を知ることはできない。


【執筆者:横田善教】