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返対破

提供: 新纂浄土宗大辞典

ほんたいは/返対破

善導が『観経疏』玄義分の七門料簡中、第六「経論の相違を和会する(経論相違門)」の中の第三「重ねて九品を挙げて、返対して破す」(聖典二・一七二/浄全二・六上)からはじまる一段のこと。ここで善導九品各々に関する諸師の理解を批判しながら、独自の階位設定を提示し、九品全てが仏滅後の凡夫であるとする自説を強固に主張している。さらに上品三生を大乗に知遇した凡夫中品三生を小乗に知遇した凡夫下品三生を悪に知遇した凡夫と設定している。


【参照項目】➡九品


【執筆者:柴田泰山】