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説経節

提供: 新纂浄土宗大辞典

せっきょうぶし/説経節

説経浄瑠璃で用いられる曲節のこと。また、説経浄瑠璃そのものを意味することもある。中世末期に唱導説教)から派生した芸能。もとは三井寺派の唱導で、天台寺門じもん宗の布教の一手段。三井寺(園城寺)—近松ごんしょう寺—蟬丸宮せみまるぐうが連結し、江戸時代には蟬丸宮から許可証を得て、多くの芸人が諸国に出て仏教芸能「説経節」を弘めた。演目は『五衰殿』『法蔵比丘』『目連尊者』『苅萱かるかや』『信徳丸』『小栗判官』『さんせう太夫』など仏教物ばかりである。


【参考】関山和夫『説教の歴史』(白水社、一九九二)、信多純一・阪口弘之校注『新日本古典文学大系 古浄瑠璃 説経集』(岩波書店、一九九九)


【執筆者:関山和夫】