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許可

提供: 新纂浄土宗大辞典

こか/許可

伝灯師弟子に法の相伝を許すこと。璽書じしょは宗脈(『授手印』)伝授の許可であり、宗脈を相承した後に法臘ほうろう浄業が円熟し、伝灯仏子の器たるべき者に璽書を授けた(『吉水瀉瓶訣しゃびょうけつ』四、『伝灯輯要』八八四)。伝宗伝戒道場で授ける「都部」の巻尾には、「伝灯弘通に至るは必ず璽書手次てつぎを待つべきものなり」とある。璽書伝授道場を受けることによって、五重相伝授戒会伝灯師伝戒師として伝法・伝戒することの許可が得られる。『白旗式状』の「口伝の趣き口外すべからざるの事」(『伝灯輯要』六五)の後に「但し許可の人を除く」の文を付加することもある(「山門通規」三、『増上寺史料集』三・一八八)。


【執筆者:西城宗隆】