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誓安寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

せいあんじ/誓安寺

滋賀県東近江市合戸ごうど町。浅香山。滋賀教区№九五。長徳年間(九九五—九九九)花山院によって創建されたと伝える。明応元年(一四九二)足利義材よしきによる六角高頼征伐の兵火にかかり焼失したが、天文一四年(一五四五)上南城主安部井秀家一族によって再興されたという。再興するに際して、寄進田等の多少にかかわらず檀那としての軽重には差のないこと、再興開山の永順以後の住持は相談によって選出すること、子々孫々寺領を相違なく守ることなど、一三箇条の掟書が作られた。本尊の木造阿弥陀如来坐像は平安時代作とされ、国重要文化財。


【資料】『蓮門精舎旧詞』二四、『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)


【参考】『近江蒲生郡志』七(弘文堂書店、一九七二)


【執筆者:曽田俊弘】