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蓮華会

提供: 新纂浄土宗大辞典

れんげえ/蓮華会

極楽浄土における聖衆の集会。『般舟讃』に「時に依る供養は香風起こり、樹を払うに華飛びて宝地に落つ。宝樹の飛華徳水にかべば童子捉取そくしゅしおわりて船となす。船に乗りて直に蓮華会に入る。化仏菩薩衣を与えて被らしむる。各香華を執りて仏前を立す。徐徐として遥かに散ずれば変じて雲と成る。宝雲の荘厳は即ちこれ蓋なり。即ち宝果を与えて教えて食せしむ。往生善知識に遇値して浄土弥陀の名を聞くことを得たり。仏願力に因りて来たりて相見す。常にこの国に住してすべからく還るべからず」(浄全四・五三二下[1]とあり、蓮華会の様相や、そこに入り善知識に遇って聞法する相を示している。これに対して現世における念仏を行ずる集会を蓮華勝会といい、この法会趙宋ちょうそう宗頤そういにはじまるという。


【資料】諦忍『空華談叢』


【執筆者:永田真隆】