蓮光寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
れんこうじ／蓮光寺
一
東京都文京区向丘。金池山功徳院。東京教区№一八五。開山は源的。慶長六年（一六〇一）に源的が湯島妻恋坂に起立した学寮が起源である。美濃国大垣藩の藩主である戸田家の江戸での菩提寺。開山当初は八池山という山号だった。境内には都指定旧跡として、江戸時代後期の北方探検家最上徳内の墓と儒者平野金華の墓がある。
【資料】『蓮門精舎旧詞』二〇（続浄一八）、『浄土宗寺院由緒書』下（『増上寺史料集』七）
【参照項目】➡源的
【執筆者：石田一裕】
二
京都市下京区富小路通六条上ル本塩竈町。負別山。京都教区№一〇九。はじめ萱堂といった。真盛が天台宗寺院として開創したが、玉誉光順により浄土宗に改められた。新町松原より現在地に移ったのは天正一九年（一五九一）のことである。本尊の負別如来は安阿弥作と伝わり、『浄家寺鑑』八にその縁起が記載されている。境内地にはもと六条河原の刑場にあった駒止地蔵（首斬地蔵）や二世順誉蓮光が建立した長宗我部盛親の墓所などがある。
【資料】『蓮門精舎旧詞』四五（続浄一九）、『山州名跡志』二〇（『新修京都叢書』一六、臨川書店、一九六九）、『京都坊目誌』下・二五（『新修京都叢書』二一、臨川書店、一九七〇）
【執筆者：加藤弘孝】