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蓮修起信録

提供: 新纂浄土宗大辞典

れんしゅうきしんろく/蓮修起信録

六巻。程兆鸞述。叙によれば清・光緒二〇年(一八九四)の成立。念仏末法における唯一の教えであることを説くとともに、念仏功徳として往生伝や籤方による治病法を紹介する書。蓮邦宝訓、往生徴信録、華陀大師籤方、厭塵雑著の四段からなる。程兆鸞は士大夫の教養として儒学を心得ているため、本書にも随処に儒教の影響が見られ、また籤方は明らかに道教の影響を受けており、清末の儒仏道三教一致思想がありありと感じられる。


【所収】続蔵六二


【執筆者:石上壽應】