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菩提要集

提供: 新纂浄土宗大辞典

ぼだいようしゅう/菩提要集

一巻。伝源信撰。長治二年(一一〇五)九月書写の奥書の存在から、それ以前の成立と考えられる。一実真如の理を証得し、仏を見奉ろうとする願いは、極楽往生を目的とするとしており、その行業に関しては、十善を行ずることが名号を念ずることとともに説示されている。昭和八年(一九三三)に文永七年(一二七〇)の写本が金沢文庫から発見された。


【所収】佐藤哲英『叡山浄土教の研究』資料編(百華苑、一九七九)


【執筆者:和田典善】