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竹林房

提供: 新纂浄土宗大辞典

ちくりんぼう/竹林房

比叡山の東塔北谷八部尾にあった房(『明義進行集』)。竹林院とも。現在は廃房。京洛の里房は安居院あぐいと呼ばれた。澄憲聖覚竹林房に住して天台を学んだ。教学では竹林房流と呼ばれ、檀那流の嫡流である恵光房流より分派した。この派の祖は長耀であり、弟子静厳じょうごんは竹林院法印とよばれた。聖覚静厳弟子であり安居院流を大成した。臨済宗栄西竹林房で修学し有弁に学んだと伝える。


【参考】武覚超『比叡山諸堂史の研究』(法蔵館、二〇〇八)


【執筆者:伊藤茂樹】