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立山曼荼羅

提供: 新纂浄土宗大辞典

たてやままんだら/立山曼荼羅

立山信仰世界観を具象的に描いた絵画。江戸時代、同信仰の拠点であった芦峅あしくら寺と岩峅いわくら寺の衆徒が、布教の際に絵説きに用いた。立山開山縁起、立山禅定(登拝)案内、立山地獄、立山浄土、布橋灌頂会の五要素で構成されており、極楽浄土に見立てた立山三山、来迎する阿弥陀如来聖衆地獄などが一面に描かれている。


【参考】沼賢亮「立山信仰と立山曼荼羅」(『仏教芸術』六八、一九六八)、福江充『立山信仰と立山曼荼羅—芦峅寺衆徒の勧進活動—』(『日本宗教民俗学叢書』四、岩田書院、一九九八)、同『立山曼荼羅—絵解きと信仰の世界』(法蔵館、二〇〇五)、同『立山信仰と布橋大灌頂法会—加賀藩芦峅寺衆徒の宗教儀礼と立山曼荼羅』(桂書房、二〇〇六)


【参照項目】➡立山信仰


【執筆者:編集部】


立山曼荼羅(富山・来迎寺蔵)