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盆牌

提供: 新纂浄土宗大辞典

ぼんぱい/盆牌

盂蘭盆会のとき、正面の壇に奉安する位牌のこと。盆牌の左側から「蘭盆教主久報親恩釈迦文仏、蘭盆至教報親抜苦修多羅蔵、十方自恣得道聖賢菩薩僧衆、十方自恣得道聖賢縁覚僧衆、十方自恣得道聖賢声聞僧衆、報親入道起教利生目連尊者」と六位を書く。盆牌は二基に分けてもよい。奉請し頂礼する対象として六位の盆牌を祭壇に奉安して百味五菓を献供する。これは『盂蘭盆経』所説の目連の衆僧供養の故事による。旧来は中央に「南無十方無縁法界諸仏如来」、左に「南無十地三賢諸大菩薩」、右に「南無声聞縁覚得道聖衆」と書いていたが、法式研究所(後に総合研究所法式部)が検討し、平成元年(一九八九)法式審議会の決定を受け、同二年発行の『新訂浄土宗法要集』で改訂した。


【参照項目】➡盂蘭盆会


【執筆者:中西時久】