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猊下

提供: 新纂浄土宗大辞典

げいか/猊下

高僧の敬称。猊座下の略。猊座は獅子座と同義。仏・菩薩の座る座床を獅子座というが、後世転じて碩学高徳僧が座る場所も獅子座とされ、その座下に拝伏するという意味を表すために猊座下といい、これが略され猊下という。現在では一宗を代表する門主管長に対する敬称として使われる。浄土宗では浄土門主の尊称として用いられる。「猊」は狻猊さんげいという中国の伝説上の生物であり、獅子と似たものとして同一視されてきた。


【参照項目】➡台下


【執筆者:今岡達雄】