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版画法然上人御影

提供: 新纂浄土宗大辞典

はんがほうねんしょうにんみえい/版画法然上人御影

版画に彫られ摺写しゅうしゃされた法然の肖像画。知恩院蔵。上部に賛文があり、『往生礼讃』の「若我成仏十方衆生衆生称念必得往生」(浄全四・三七六上)との文、続いて一段下げて「此文者以黒谷御真筆、御影上人存日以鏡自見、形像添削之本也 而今刊之安置知恩院以伝遐代広流通 正和乙卯十月二十一日」とある。つまり勝法房が真影を写し、法然が鏡によって加筆したと伝える「鏡の御影」を底本に、正和四年(一三一五)に版をおこし、後世まで頒布流布せしめるために彫成されたものである。版木にかなりの摩滅があり、黒点(汚れ)があるところから多く摺写し使用されたものであることは明らかである。法然滅後約一〇〇年、教団が形成されつつある時期に多数摺写の目的で版画が作られていることは、教団史的にも文化史的にもこの御影のもつ意味は大きい。【図版】巻末付録


【参照項目】➡法然上人御影鏡の御影


【執筆者:成田俊治】