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浄業礼懺儀序

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうごうらいさんぎじょ/浄業礼懺儀序

北宋・霊芝元照がんじょう撰。一一世紀後半から一二世紀初頭の成立であろう。元照自ら常に浄業修習するために作成した一〇門から成る儀軌ぎきの序文と考えられるが、儀軌の本文は伝わらず、序文のみが南宋代に成立した浄土教文献集『楽邦文類らくほうもんるい』に収められ伝わっている。元照が平生の所学を棄てて浄土教に帰入してから二十数年を経て作成したもので、元照浄土教帰入までの経緯が述べられる。儀軌そのものは散逸しているが、元照門流によって南宋代にも『十二光懺』という名前で流布していた。聖光はこの序文の内容をもとに、『徹選択集』「二十二選択」の一つとして元照選択病中念仏の義」を挙げている。


【所収】浄全六、正蔵四七


【参照項目】➡二十二選択


【執筆者:吉水岳彦】