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散杖

提供: 新纂浄土宗大辞典

さんじょう/散杖

洒水しゃすい作法をするときに用いる長く細い杖。開眼撥遣かいげんはっけん作法、洒浄、灌頂の際などに用いる。散杖は香木である梅などの新枝ずわい(「すわえ」とも読む)を用いて、長さを一ちゅうとしている。一肘ひじから中指の先端までの長さをいう。散杖の先端(杖端)は三角に削り、その手元(杖根)を八角に削る。三身具足如来が八葉の蓮華に座していることを表示しているという。散杖の手元のほうには水引みずひきで飾りを付けることもある。伝法のときには、伝法仏・偈文・絵図などを指し示すために、長い杖状のものを用いるが、これをなが散杖とも称している。


【参照項目】➡洒水水引


【執筆者:西城宗隆】