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授手印請決清濁

提供: 新纂浄土宗大辞典

じゅしゅいんしょうけつせいだく/授手印請決清濁

一巻。「清濁」は「しょうじょく」とも読む。愚底撰。延徳二年(一四九〇)成立。了月顕授手印請決邪正義』に対する反駁書。聖冏の門下に聖聡と明誉了智とがおり、聖聡弟子である了暁が『授手印請決』一巻を著したが、了智の弟子である了月がそれに対して文明一六年(一四八四)に『顕授手印請決邪正義』を著し、『授手印請決』の左右手印に対する記述に関して非難した。この了月の指摘に対して反論したのが、延徳二年九月七日に愚底の著した本書である。さらに了月は本書に対して『破清濁』一巻を著して反論している。


【所収】『伝灯輯要』下


【参照項目】➡顕授手印請決邪正義授手印請決破清濁


【執筆者:沼倉雄人】