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愛別離苦

提供: 新纂浄土宗大辞典

あいべつりく/愛別離苦

愛するものと別離する苦しみ。八苦の一つ。Ⓢpriya-vinā-bhāva-duḥkhaなどの訳語で、恩愛別離苦などとも訳される。愛別離苦は、愛別離のときに生じる苦とされる。愛別離とは、愛すべきものや人、あるいは自己の意に適う存在などと別れることだけでなく、そのようなものと一緒にいないことも意味する語である。すなわち愛すべきものと別れるとき、あるいは一緒にいないときに受ける苦しみをいう。


【参照項目】➡四苦八苦


【執筆者:石田一裕】