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基親の書信並びに法然上人の返信

提供: 新纂浄土宗大辞典

もとちかのしょしんならびにほうねんしょうにんのへんしん/基親の書信並びに法然上人の返信

平基親法然に宛てた手紙とそれに対する法然の返信。『昭法全』に三編が収録されていて、三編とも基親の手紙とそれに対する法然の返信によって構成されており、其一は和文、其二、三は漢文である。其一は『西方指南抄』に「基親書翰上人返事」として収められる。内容はほぼ三編とも同じで、『四十八巻伝』によると基親が一念義に対する不審や批判を法然に問い、それについて法然が基親の考えを肯定し、一念義に対する否定的な見解を述べたものとなっている。


【所収】聖典六・四五六~九、昭法全五四八~五一、『定本親鸞聖人全集』五・二七六~八


【執筆者:石田一裕】