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四十八体仏

提供: 新纂浄土宗大辞典

しじゅうはったいぶつ/四十八体仏

法隆寺献納宝物の一つで、朝鮮三国時代から飛鳥時代後期にかけての小金銅仏群(国重要文化財)。他の宝物と共に明治時代に皇室に献上され、戦後国に移管された。現在は東京国立博物館の法隆寺宝物館において良好な状態で常設展示されている。日本では善光寺式とよばれる一光三尊形式の作例や、止利様式を示す作例、飛鳥の山田寺に伝わったと考えられる日本最古級の阿弥陀三尊像等が含まれている。七世紀を中心に八世紀初頭にかけての日本・朝鮮半島の仏像彫刻の様式をよく示す優れた作例群として名高い。


【執筆者:近藤謙】