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吉水正統系譜略

提供: 新纂浄土宗大辞典

よしみずしょうとうけいふりゃく/吉水正統系譜略

養鸕うがい徹定撰。明治一〇年(一八七七)刊。本書は緒言、京都四箇本山伝書と歴代、諸伝抄出からなり、阿号考を付す。京都四箇本山にもそれぞれ所伝の譜脈があり、伝法は関東に限るものではないことを明かす。知恩院では宮門跡に伝授していた譜脈を用いて法然聖光源智良忠道宗(以後歴代)としたことから譜脈論争が起こり、福田行誡は明治一八年(一八八五)八月に『譜脈私案』を執筆して『吉水正統系譜略』を批判し、徹定も同月に『答弁譜脈私案』を草して行誡の許に送り自説を弁護した。


【所収】『平成新修福田行誡上人全集』五(USS出版、二〇一一)


【参考】井川定慶「行誡上人と浄土宗伝法沿革」(『龍谷大学論叢』二九三、一九三〇)、恵谷隆戒「近世浄土宗伝法史について」(佛大紀要四一、一九六二)、藤堂恭俊「福田行誡和上と『蓮門類聚経籍録』」(『浄土教の思想と文化』佛教大学、一九七二)


【執筆者:石川達也】