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十六羅漢

提供: 新纂浄土宗大辞典

じゅうろくらかん/十六羅漢

一六人の阿羅漢のこと。①賓度羅跋囉惰闍びんどらばらだじゃ跋羅駄闍ばらだしゃ)②迦諾迦伐蹉かにゃかばっさ迦諾迦跋釐墮闍かにゃかばりだじゃ諾迦跋釐駄だかはりだ)④蘇頻陀そびんだ諾距羅なくら諾矩羅なくら)⑥跋陀羅ばっだら迦理迦かりか迦哩かり)⑧伐闍羅弗多羅ばっじゃらほつたら弗多羅ほつたら)⑨戍博迦じゅばくか半託迦はんだか半諾迦はんだか)⑪囉怙羅らごら羅怙羅らごら)⑫那伽犀那ながさいな因掲陀いんかだ伐那婆斯ばつなばし阿氏多あした注荼半託迦ちゅうだはんたか釈尊般涅槃のときに、これら一六の阿羅漢とその眷属に無上の法を付属したと言われる。なお十六羅漢は、特に羅漢像を通して知られており、大寺院三門にはこの十六羅漢像が安置されていることがある。


【資料】『大阿羅漢難提蜜多羅所説法住記』(正蔵四九)、『法苑珠林』三〇、『十六大阿羅漢因果識見頌』


【参照項目】➡阿羅漢羅漢像十八羅漢


【執筆者:石田一裕】