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五痛五焼

提供: 新纂浄土宗大辞典

ごつうごしょう/五痛五焼

五悪を犯したものが受ける五種の報い。現世で投獄されるのを五痛とし、来世三悪道へ堕ちて報いを受けるのを五焼という。『無量寿経』下に「今我れこの世間において作仏して、五悪・五痛・五焼の中に処すること、最も劇苦なりとす」(聖典一・二六七~八/浄全一・二七)とある。これに続く五悪の各々に対して五痛五焼が説明される。浄影寺慧遠じょうようじえおんは『無量寿経義疏』下において「此の五悪を造り、現世の中に於て王法罪を治し、身厄難に遭うを名づけて五痛と為し、此の五悪を以て、未来世に於て三途に報を受くるを説いて五焼と為す」(浄全五・五〇下正蔵三七・一一四上)と解釈する。


【参照項目】➡五悪段


【執筆者:佐藤堅正】