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三条派

提供: 新纂浄土宗大辞典

さんじょうは/三条派

良忠門下の六派のうちの一派で、道光を祖とする。道光および道光門下の人師たちの一派を指す。三条流、蓮華堂義れんげどうぎとも呼ばれる。道光は、伝承では、京都三条辺りに住していたので、後世になってこの名称が付けられた。道光は、法然文献を収める『語灯録』を編集したり、良忠が残さなかった『無量寿経』の註釈書の『無量寿経鈔』や、聖光良忠の伝記の『聖光上人伝』『然阿上人伝』など多くの著述を残しており、浄土宗において大きな功績を残したといえるであろう。また道光は『授手印』や円頓戒を授けており、門弟たちの名が記録されている。さらに諸系譜にも門弟の名が数人記されている。ただし、この三条派は長くは続かなかったようである。


【資料】『総系譜』(浄全一九)


【参照項目】➡良忠門下の六派


【執筆者:角野玄樹】