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七本塔婆

提供: 新纂浄土宗大辞典

しちほんとうば/七本塔婆

葬具の一つで葬儀埋葬時、初七日終了時もしくは葬儀後七日ごとの忌日に建立する卒塔婆で、中陰七本卒塔婆ともいう。初七日から七七日までの卒塔婆が一組になっているもので、七基がまとまっていることからその名称がある。通常小型の塔婆は一組になっており、小さなひさしがついた枠に入れられたものが多い。また地域によっては一基ずつ別の塔婆を七基揃えたものをいうこともある。書式や供養方法は宗派、地域、また寺院によって異なる場合がある。葬儀後七基をまとめて建て七日ごとの墓詣りの際抜く場合と、七日ごと一基ずつ建てる場合がある。


【参考】五来重『葬と供養』(東方出版、一九九二)、『浄土宗書式文例集』(浄土宗、二〇一四)


【参照項目】➡卒塔婆


【執筆者:大蔵健司】