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アショーカ王

提供: 新纂浄土宗大辞典

アショーカおう/アショーカ王

紀元前三世紀頃の人。ⓈAśokaⓅAsoka。漢訳では阿育、阿恕伽などと音写される。インドのマウリヤ王朝の三代目の王であり、在位期間は紀元前二六八—二三二年と考えられている。父はビンドゥサーラ。アショーカ王優婆塞うばそくであったが、カリンガ国を征服するにあたっての戦争を契機に、より深く仏教帰依することとなった。釈尊の遺骨(舎利)をインド各地に分配して八万四千もの仏塔を建てたという。王はダルマ(法)に基づいた政治を行ったと伝えられ、これはアショーカ王によって建てられた石柱(アショーカピラー)によって確認される。


【参考】山崎元一『アショーカ王伝説の研究』(春秋社、一九七九)


【執筆者:石田一裕】


ファイル:あしょーかおう【アショーカ王】.jpg
アショーカピラー(ニューデリー)