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Z1540 念仏無上醍醐編 諦忍 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z15_0157A01: りさま。何ぞ下品下生の極惡人に同じきや。是に就
Z15_0157A02: ても明に知んぬ。日輪の來迎は極善最上にして。全
Z15_0157A03: く上品上生の來迎に同きことを。又十六觀の最初に
Z15_0157A04: 日想觀を說き。最後に日輪來迎を說く。大に仔細あ
Z15_0157A05: りと知べし。上來祕釋者。格外奇談也。自ンハ魁目鴻
Z15_0157A06: 之客。墮センヿ疑網者必セリ矣。嗚呼(アヽ)鐘子期旣。誰
Z15_0157A07: 知音。唯傃秋風クノミ耳。
Z15_0157A08:    彌陀觀音同體祕釋
Z15_0157A09: 理趣釋に曰。得自性淸淨法性如來トハ者。是觀自在王如
Z15_0157A10: 異名[なり]。則此佛無量壽。若テハ淨妙佛國土
Z15_0157A11: 。住[なり]ハ雜染五濁世界觀自在菩薩。已上大日
Z15_0157A12: 經疏曰。觀世音阿彌陀佛[なり]也。已上凡そ此二尊は。名
Z15_0157A13: も種子も。印(ゲイ)も。互に通じ(ワタ)るなり。三摩耶形は
Z15_0157A14: 二尊共に蓮華なり。種子は二尊共に[?]字なり。名は
Z15_0157A15: 二尊共に觀自在なり。但し彌陀をば。觀自在王如來
Z15_0157A16: と云ひ。觀音をば觀自在菩薩と號す。唯是因果の別
Z15_0157A17: ならくのみ。其實は一體なり。又觀音を正法明如來
Z15_0157B01: とも。法菩薩とも稱す。共に是西方法曼荼羅に就て
Z15_0157B02: 名を得たり。又佛說一切佛攝相應大敎王經觀自在菩
Z15_0157B03: 薩念誦儀軌に曰。若人常[シテ]此觀自在菩薩根本眞言
Z15_0157B04: 〻ニスルヿ一百八遍セハ。是人晝夜所作之罪。悉皆消滅。若
Z15_0157B05: セハ一俱胝數。當[シテ]極樂世界無量壽佛身口
Z15_0157B06: 意等スルヿヲ衆生。已上是則ち觀音の眞言を唱るに彌
Z15_0157B07: 陀の三業を具足す。二尊同體の義分明なり。又金剛
Z15_0157B08: 頂經法菩薩段曰。善淸淨心卽三昧。觀音變現難。妙
Z15_0157B09: 觀察智遍十方。妙金剛眼視一切。已上妙觀察智は是
Z15_0157B10: 西方彌陀の三昧なり。然に今此經には觀音の德とし
Z15_0157B11: 給へり。是亦二尊同體の明據なり。此故に澄圓の十
Z15_0157B12: 勝論にも。觀音是大悲法門之本主。妙觀察智之如來
Z15_0157B13: 也と云へり。又救世大士豈異人ナランヤ乎。正觀自在甘
Z15_0157B14: 露王如來也とも云へり。又彌陀の名を無量壽觀自在
Z15_0157B15: 甘露王如來とも云へり。又說法明眼論に曰。二
Z15_0157B16: 觀音者。或妙覺果滿之世尊。示[シテ]方域而住西
Z15_0157B17: 。淨國土而飾寶座と。是亦二尊同體の義を示す

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