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Z1510 孝養集 覚鑁 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z15_0001A01: 孝養集卷上
Z15_0001A02:          高野山傳法院 覺鍐書
Z15_0001A03: 佛道を願べき樣。假名に書て可申由承て。人に尋註
Z15_0001A04: し申す也。夫極樂を願はんと思食ば。先我身を悅て。
Z15_0001A05: 重ねて實の緣を結びたまふべし。其故は適難受受
Z15_0001A06: 。亦難値値佛法事は。是旣に極樂を得ん基ひなり。
Z15_0001A07: 實に願ひ求めざらんや。其敎へ樣樣經論にあり。但
Z15_0001A08: し其にたえずば。折に隨ひ琴の音笛の音。是に不
Z15_0001A09: 加樣にやさしく。哀れを催す聲を聞ても。心を靜め
Z15_0001A10: ば事にふれて哀を增べし。春はめぐみ夏は盛んなる
Z15_0001A11: 木葉も。秋は色付冬はとまらぬ理り哀れなれば。只
Z15_0001A12: 惜むにたらぬ此娑婆を厭ひ。樂みつきせぬ淨土を可
Z15_0001A13: 願。彼こへ行ぬ程は。愍み悲しむ親子をも。永く相
Z15_0001A14: 見事なしと云り。此故に彼極樂を願はんと志しだに
Z15_0001A15: も。をはしまさば。行んと思はん道を人に問んが如
Z15_0001A16: く。問て後に行ん事安きにあり。仍て聊聖敎の道理
Z15_0001A17: に付て。其善惡を明らめ。實の道を顯さんと思が故
Z15_0001B01: に。大に分つて三卷とす。上卷には善惡を明して。
Z15_0001B02: 中卷には實の道を顯し。下卷には臨終正念往生極樂
Z15_0001B03: の意を可明。上卷に善惡を明すと者。是に付て十二
Z15_0001B04: あり。
Z15_0001B05: 第一 佛法申事ムル
Z15_0001B06: 第二 人終迄有樣
Z15_0001B07: 第三 捨
Z15_0001B08: 第四 依作罪地獄
Z15_0001B09: 第五 餓鬼道
Z15_0001B10: 第六 畜生道
Z15_0001B11: 第七 阿修羅道安相
Z15_0001B12: 第八 人間八苦
Z15_0001B13: 第九 天人五衰現相
Z15_0001B14: 第十 終人六道ニハ何處
Z15_0001B15: 第十一 知終人生處孝養
Z15_0001B16: 第十二 作功德廻向
Z15_0001B17: 第一佛法を明すと者。大方經論の明文にあり。但佛

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