浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0315A01: | のみに。定るべき謂れなし。然れば。古今の知識がた |
Z14_0315A02: | の如く。機に隨て二行を。自行化他し玉ふが。然るべ |
Z14_0315A03: | き樣に存候。 さて旁觀に。一代の法門は。皆吾宗の |
Z14_0315A04: | 法門なりと云はる。さあらば。禪宗の向上の一著も。 |
Z14_0315A05: | 淨土宗の稱名も。皆台家の修行なれば。これを勸め |
Z14_0315A06: | て。甲斐なき筈は。有るまじ。又台宗綱要には。台家の |
Z14_0315A07: | 意は。觀念に事觀あり。理觀あり。稱名に事持もあり。 |
Z14_0315A08: | 理持もある故に。衆機を攝すとあり。今談は。大にこ |
Z14_0315A09: | と變りて。一槪に觀念を。專らにせよと云はる。左樣 |
Z14_0315A10: | にことば違ふては。聽衆甚だ迷感すべし。 |
Z14_0315A11: | 時に享保○口授し畢るものなり。前の序末に。年月 |
Z14_0315A12: | 名字あれば。縱ひ起畢を。云はるゝにしても。餘りべ |
Z14_0315A13: | た付て。くどし。さてつら〱。一部の趣を見るに。本 |
Z14_0315A14: | 宗は壞亂して。他人を輕侮し玉ふこと。何とも傷まし |
Z14_0315A15: | く存ずれば。願は理に就て心を囘し。功を修して過を |
Z14_0315A16: | 補ひ。共に佛敎を扶て。同じく群生を益し玉へ。至禱 |
Z14_0315A17: | 々々。 |
Z14_0315B01: | 摘欺說すでに竟る。時に哈哈山人云。旁觀の釋難に |
Z14_0315B02: | も。理持なれども。稱名なれば。觀念の念の所へは。入 |
Z14_0315B03: | り難しと云て。觀念と理持とを。きと二法に分けられ |
Z14_0315B04: | しを。談義は。ひとつにせられたり。加樣なる。自語相 |
Z14_0315B05: | 違も。澤山にて。又くど〲敷こと有一之は。とかく。 |
Z14_0315B06: | 衰老の所爲ならんと。實語道人云。よく〱。談義を |
Z14_0315B07: | 風味するに。他なし。此れは。淨土宗。易行の勸化の。 |
Z14_0315B08: | 利益廣大なることを。殊の外。うらやみて。述作せれ |
Z14_0315B09: | し樣に。覺へ侍ると。護法先生云。だんぎぼとは。是魚 |
Z14_0315B10: | の異名ぞかし。魚は。水に舍す諸の衆主をして。水難に逢はしむるなり。の。謂 |
Z14_0315B11: | れあるか。これ不祥の名なり。今也。摘欺說いづ。頗る |
Z14_0315B12: | その不祥を呵禁して。世出世間を。擁護する者に似た |
Z14_0315B13: | りと。云云絕筆の偈云。 |
Z14_0315B14: | 其 一 |
Z14_0315B15: | 西方大道易二修持一。無上法門焉用レ疑。六字妙經純熟了。 |
Z14_0315B16: | 金臺上品禮二阿彌一。 |
Z14_0315B17: | 其 二 |