浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0252A01: | 云。蜎飛者。謂二微細飛蟲一也。煖動者。謂二微細蛆蟲一也。 |
Z14_0252A02: | 若レ此者。佛尙化度。況於レ人乎と。これに依に。觀慧を |
Z14_0252A03: | 研き。定心を凝らして。さま〲と苦勞し。やう〱 |
Z14_0252A04: | 往生して。實相を聞く人などが。彼の口稱の行にて。 |
Z14_0252A05: | 如來法王の。御景により。らく〱と往生して。速か |
Z14_0252A06: | に成佛を得し。魚鳥などを見なば。これこそ眞に。飛 |
Z14_0252A07: | たつばかり。けなりかるらめ。而るを何ぞ顛倒して。 |
Z14_0252A08: | 鹿を指て馬とし。己を抂て人を正さるゝや。願はとく |
Z14_0252A09: | と。心を虛にして。上來の。佛祖誠諦の語を信受し。速 |
Z14_0252A10: | かに所有る。破法罪の因緣を。懺悔し玉へかし。若し |
Z14_0252A11: | 不レ爾は。舌口中に爛れ申さん。さて〱笑止なる邪 |
Z14_0252A12: | 說を。勸めらるゝ者かな。淨土旨決云。母レ論二若僧若 |
Z14_0252A13: | 俗。若貴若賤。若男若女一。但一心念佛。決定往生。其功 |
Z14_0252A14: | 德利益。不可思議。但近代。不レ得レ旨者。每執二自性彌陀。 |
Z14_0252A15: | 唯心淨土之說一。不レ信二此淨土法門一。甚至下廣煽二邪說一。敎中 |
Z14_0252A16: | 壞人家男女上。不二唯自誤一。亦復誤レ他と。末法の弊。悲む |
Z14_0252A17: | べし。さて。勤むべき等の十一字は。例のべた付。 |
Z14_0252B01: | さて上の。右の通りより下。此に至るまでは。第六段 |
Z14_0252B02: | の中へ。入れて好し。 |
Z14_0252B03: | 上だん〱云ふ通りは○勤むべきことなり。 此段 |
Z14_0252B04: | も。例のべた付。 |
Z14_0252B05: | 善導法然の勸めの○薄くなるなり。 此段には。摧 |
Z14_0252B06: | 邪。夢中。谷響の邪味あり。それ故。この中には。抑揚 |
Z14_0252B07: | あり。先づ揚とは。大慈大悲と云。是なり。然るに觀經 |
Z14_0252B08: | 云。佛心者。大慈悲是と。聖法集經云。爾時觀自在菩薩 |
Z14_0252B09: | 摩訶薩。白レ佛言。世尊。諸菩薩。不レ應レ修二學多種法門一。 |
Z14_0252B10: | 但於二一法一。而自勤行。卽於二一切法一。如二掌中得一。何等一 |
Z14_0252B11: | 法。所謂大悲と。大悲經云。何名二大悲一。若尊念佛。相續 |
Z14_0252B12: | 不レ斷者。隨二其命終一。定生二安樂一。若能展轉相勤。行二念 |
Z14_0252B13: | 佛一者。當レ知此等。悉名下行二大悲一人上也と。彼の兩大師の |
Z14_0252B14: | 御行跡は。全く此等の。佛說に合して。極めて佛意に |
Z14_0252B15: | 契へること。甚だ分明なればとて。旣に自他共許せ |
Z14_0252B16: | り。先づ以て隨喜すべし。次に抑とは。段々と云ふ下。 |
Z14_0252B17: | 是なり。此に二の抑あり。一者。念佛をひきく說。二 |