浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0218A01: | れば。略す。 |
Z14_0218A02: | 彈曰。慈雲の心からは○明かに出さるべし。此段。 |
Z14_0218A03: | 妄分別やら。轉計やら。とろきことぞろへなり。瞋り |
Z14_0218A04: | が强くなるほど。次第にまつくろに。なり極まらるゝ |
Z14_0218A05: | なり。瞋りをしずめ。心を平らかにして。我云處を。聞 |
Z14_0218A06: | 王へ。其方の私しの○終になきなり。此云分は。 |
Z14_0218A07: | 此方の云言ばを。一圓。得合點せられぬなり。事の念 |
Z14_0218A08: | 佛の方法がと云句は。念佛方法を。事の念佛と。極め |
Z14_0218A09: | たるに非ずや。慈雲の心からと云句は。事の方法が。 |
Z14_0218A10: | 卽ち卽心念佛になるゆへを。云たるに非ずや。今彼の |
Z14_0218A11: | 人の云分が。この此方の云分の難に。何としてなる |
Z14_0218A12: | や。承りたし。慈雲の心より。此一句は。何ごとに |
Z14_0218A13: | て云るゝや。此方の云ふ言と。彼の人の言と。言は同 |
Z14_0218A14: | じけれども。此方の言には。意あり。彼の人の言には。 |
Z14_0218A15: | 意なし。心より著はさぬ示しは。なきゆへなり。次 |
Z14_0218A16: | に行願二門を○云樣なることなり。此段。文盲なる |
Z14_0218A17: | 云分なり。此れも亦漫りに指二餘義一とのこと。つまり |
Z14_0218B01: | ざかなが。また出たよ。前に辨ずるが如し。慈雲の行 |
Z14_0218B02: | 願二門に。圓理を明すが故にとのこと。此れは。文盲 |
Z14_0218B03: | なる云分なり。一念三千の法門は。止觀の第五卷に。 |
Z14_0218B04: | 始めて正しく明す所なり。然るに。前六重の中に。無 |
Z14_0218B05: | 主卽空。無主而生の語あり。此れは。言の上は。通敎の |
Z14_0218B06: | 體空幻化の言に同じ。然るに荆溪。第五に明す所の。 |
Z14_0218B07: | 一念三千を以て。釋し玉へり。又𤣥義に。心如二幻㷔一。 |
Z14_0218B08: | 但有二名字一とあり。此言も亦通敎の幻化に同じ。然る |
Z14_0218B09: | を荆溪。一念三千を以て。釋し玉へり。此れ等を。彼人 |
Z14_0218B10: | に云せば。荆溪誤れり。第七正觀の心を以て。前六重 |
Z14_0218B11: | の文を釋し。止觀の觀法を以て。𤣥義の文を消する |
Z14_0218B12: | は。目を以て耳とする。樣なものと。笑はれひでは。か |
Z14_0218B13: | なはぬことなり。 次に引かるゝ所の○よく符合せ |
Z14_0218B14: | り。此段の云分は。或問三十一紙の左に。行願二門を引き畢 |
Z14_0218B15: | て。事の念佛にても。往生すと云問答なり等と云。五 |
Z14_0218B16: | 行計りは。見ぬふりをしたる。書き樣なり。眞正の議 |
Z14_0218B17: | 論に非ず。さて前に。行願二門の。信二此圓談一。則事 |