浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0120A01: | 前觀智。皆名爲レ情。初住已上。證レ理名レ智。初心觀智。 |
Z14_0120A02: | 若實是情。何名二佛智一。若又佛智。因レ何爲レ情。二語相反。 |
Z14_0120A03: | 云何融會と云て。自此答を作置り草堂雜錄のに四載さて又。彼 |
Z14_0120A04: | 人は。緣影のこと。少し聞きはつりたる計にて。云る |
Z14_0120A05: | れども。得と得合點せられぬなり。緣影のことは。藕 |
Z14_0120A06: | 益專ら唱へ玉ひて。大に學者の爲になることなり。因 |
Z14_0120A07: | て先師に。拙衲度々尋聞けり。五度や。七度と云こと |
Z14_0120A08: | はなきなり。それゆへ。人の緣影のことを。談ずるを |
Z14_0120A09: | 聞ては。其是非明かに知るなり。書き付け置けことも |
Z14_0120A10: | あるほどに。末に出すことも。あるべし。四明妙宗鈔 |
Z14_0120A11: | にと云より。莊嚴も殊勝なれと云まで。知れたるこ |
Z14_0120A12: | と。出すに及ばぬことなり。初心より。絕待の妙觀を |
Z14_0120A13: | 修すと云。一通なり。初住已上より見れば。情の一心 |
Z14_0120A14: | 三觀にて。緣影を離れぬことなり。又絕待の妙觀と云 |
Z14_0120A15: | は。初住已上に限ることなり。されども。六卽六絕な |
Z14_0120A16: | るゆへ。情の上にても。絕待の觀と云るゝこと。理卽 |
Z14_0120A17: | までも。通ずるなり。然ば。行翁行婆の上にも。無念の |
Z14_0120B01: | 念佛と云こと。云れぬことにてはなきなり。止觀の |
Z14_0120B02: | 第三一の十九若爾絕待。乃是聖境。初心無レ分と疑て。今以二 |
Z14_0120B03: | 六卽一望レ之。初心無レ所レ失。聖境無レ所レ濫と。釋せられた |
Z14_0120B04: | り。此譯明め置かずして。叶ぬことなり。 今四明の |
Z14_0120B05: | と云より。末までの云分は。四明の卽心念佛との玉ふ |
Z14_0120B06: | を。觀佛と計心得られたる。妄料簡の云分なり。 |
Z14_0120B07: | 辨僞に又初座の談義に○明かに知べし。 此二紙半 |
Z14_0120B08: | 計。又聞へぬことどもなり。前にも云し通。四明の卽 |
Z14_0120B09: | 心念佛と云廣き言を。觀念と計心得られたる。大なる |
Z14_0120B10: | 誤。大なる無理なり。持名の卽心念佛なる證據。前に |
Z14_0120B11: | 段々出したり。阿彌陀經より出たる。理持の念佛との |
Z14_0120B12: | こと。此自言相違なり。前には。無量壽經や。阿彌陀經 |
Z14_0120B13: | 等に依ては。事相口稱の念佛を。自の爲にも。他の爲 |
Z14_0120B14: | にも。勤め勸め玉へるといはれたり。今は。阿彌陀經 |
Z14_0120B15: | より出たる。理持の念佛申すことをといはる。豈分明 |
Z14_0120B16: | なる。自言相違に非ずや。又無理なり。經には。但執持 |
Z14_0120B17: | 名號と計ありて。必理持とも見へぬを。理持と極めら |