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Z0500 浄土要略抄 然空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z09_0128A01: は後に從ひて。漸く近付きたまふ。十力雄猛の德に恐
Z09_0128A02: れて。六天の魔王も近付く事なく。一心稱名の功に依
Z09_0128A03: て。多劫の罪も悉く消えぬ。淨土の寶殿かづ〱現ず
Z09_0128A04: れば。娑婆の舊宅に心を止めず。聖衆の莊ひに目かれ
Z09_0128A05: ずして。恩愛の深き類も思ひわすれぬ。自然の寶衣身
Z09_0128A06: にあれば。積し財も惜む心なし。されば往生の大なる
Z09_0128A07: 功はことに來迎の願力なるべし。問。佛の來迎は。日
Z09_0128A08: 來の功によるか。又臨終の念佛の力によるか。答。〓も
Z09_0128A09: とより安心具したらん人は。日來の念佛の力にて有
Z09_0128A10: べきなり。若し日來いまだ安心具せぬ人と。臨終の時
Z09_0128A11: 始て佛法に値ふと。これらは又臨終の念佛によるべ
Z09_0128A12: きなり。問。もろ〱のさはり盡はてねども。又佛を
Z09_0128A13: 見奉る事をゆるすべしや。答。ゆるすべき也。悲花經
Z09_0128A14: に。來迎の願を說て。見我卽於我所心歡喜
Z09_0128A15: 我故離諸障礙卽便捨身來-生我界といへり。佛を見
Z09_0128A16: て後さはりつくしはつる人も有りと見えたり。問。
Z09_0128A17: 臨終に惡念を發す人は。往生には有まじきかや。答。
Z09_0128B01: 多分はさこそ有べけれども。機類多ければ。又稀に惡
Z09_0128B02: 念發す者もあるべし。佛を見て後は。一向に惡念は有
Z09_0128B03: べからず。阿彌陀經にも。佛を見て後に。障を除くとい
Z09_0128B04: へるをや。問。臨終の正念は。我はげみか佛の御力か。
Z09_0128B05: 答。佛の御力にて有るなり。稱讚淨土經に。慈悲加祐令
Z09_0128B06: 心不亂といへる。深く是を賴むべし。悲花經の文もこ〻ろこれに同じいと
Z09_0128B07: もいりたらぬ人は。只我心のたくみにて。正念をばう
Z09_0128B08: べき樣にあてがひ思ひたる。是はあぶなき事なり。病
Z09_0128B09: せめ。命きはまりぬれ〓ば。おもひすくなく心ほれた
Z09_0128B10: り。佛の御力にあらずよりば。正念をうる事さらにか
Z09_0128B11: なふべからず。慈悲加祐令心不亂の御たすけ。仰ても
Z09_0128B12: 猶仰べき者也。問。臨終の正念は。た※佛の御力なり
Z09_0128B13: といは※。何とて綽禪師は。習ひさきよりあらざれば。
Z09_0128B14: 臨終正念もかたしといましめ。大師は。臨命終時心不
Z09_0128B15: 顛倒といのれとはをしへ給へるぞや。答。是は行者
Z09_0128B16: の心ざしの方をす〻めらる〻なり。必ずこれを習ひ。
Z09_0128B17: これをいのるべし。又此心さじに依て。佛の加力をも

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