浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z09_0076A01: | 佛といふて。もろ〱の大乘の修行をすて〻。つぎに |
Z09_0076A02: | 一念の義をたて〻。みづから念佛の行をやめつ。まこ |
Z09_0076A03: | とにこれ魔界たよりをえて。末世の衆生をたぶらか |
Z09_0076A04: | すなり。この二の說ともに得失あり。往生の業一念に |
Z09_0076A05: | たれりといふは。その理まことにしかるべしといへ |
Z09_0076A06: | ども。遍數をかさぬるは不信なりといふ。すこぶるそ |
Z09_0076A07: | のことばすぎたりとす。一念をすくなしとおもひて。 |
Z09_0076A08: | 遍數をかさねずば往生しがたしとおもは※。まこと |
Z09_0076A09: | に不信なりといふべし。往生の業は一念にたれりと |
Z09_0076A10: | いへども。いたづらにあかしいたづらにくらすに。い |
Z09_0076A11: | よ〱功をかさねむこと要にあらずやとおもひて。 |
Z09_0076A12: | これをとなへばひねもすにとなへ。よもすがらとなふ |
Z09_0076A13: | とも。いよ〱功德をそへます〱業因決定すべし。 |
Z09_0076A14: | 善導和尙は。ちからのつきざるほどはつねに稱念す |
Z09_0076A15: | といへり。これを不信の人とやはせん。ひとへにこれ |
Z09_0076A16: | をあざけるもの。またしかるべからず。一念といへる |
Z09_0076A17: | はすでに經の文なり。これを信ぜぬは佛語を信ぜざ |
Z09_0076B01: | るなり。このゆゑに一念決定しぬと信じて。しかも一 |
Z09_0076B02: | 生おこたりなくまうすべきなり。これを正義とすべ |
Z09_0076B03: | し。 |
Z09_0076B04: | 念佛の要義おほしといへども。略してのぶることか |
Z09_0076B05: | くのごとし。これをみん人さだめてあざけりをなさ |
Z09_0076B06: | むか。しかれども信謗ともに因としてみなまさに淨 |
Z09_0076B07: | 土にうまるべし。今生ゆめのうちのちぎりをしるべ |
Z09_0076B08: | しとして。來世のさとりのまへの緣をむすばんとな |
Z09_0076B09: | り。われおくるれば人にみちびかれ。われさきだ〻ば |
Z09_0076B10: | 人をみちびかむ。生々に善友となりて。たがひに佛道 |
Z09_0076B11: | を修せしめ。世々に知識としてともに迷執をた〻む。 |
Z09_0076B12: | 本師釋迦尊 悲母彌陀佛 |
Z09_0076B13: | 左邊觀世音 右邊大勢至 |
Z09_0076B14: | 淸淨大海衆 法界三寶海 |
Z09_0076B15: | 證明一心念 哀愍共聽許 |
Z09_0076B16: | 唯信鈔 |