浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0321A01: | じて雲となれるが。又そびきてかけはしとなる也。曼 |
Z08_0321A02: | 陀羅を見るへし。釋ニ云ク。各取テ二香花ヲ一立二佛前ニ一。徐々トM(シテ) |
Z08_0321A03: | 遙ニ散スレハ。變M(シテ)成ルレ雲ト。○そびくとは。雲のなびく貌な |
Z08_0321A04: | り。倭名鈔ニ云ク。郭知玄カ云ク。梯木階也。所二-以登ル一レ高ニ也。 |
Z08_0321A05: | 和名。加介波之。●(三二六)觀心略要ニ云ク。或ハ渡テ二飛梯ヲ一作ス二妓 |
Z08_0321A06: | 樂ヲ一。●(三二七)香風は花雲に對す。莊嚴經ニ云ク。香風 |
Z08_0321A07: | 自起テ。吹二-動ス寶樹ヲ一。妙句ニ云ク。風本ト無シレ香。而香ヲ爲二奇 |
Z08_0321A08: | 特ト一。觀經ニ云ク。無量ノ樂器。以テ爲二莊嚴ト一。八種ノ淸風。從二 |
Z08_0321A09: | 光明一出テ鼓M(シテ)二此ノ樂器ニ一。演二-說ス苦空無常無我之音ヲ一。● |
Z08_0321A10: | (三二八)飛行の化天童子なり。釋ニ云ク。化天童子無レ |
Z08_0321A11: | 窮ヿレ數ヲ。悉ク是レ念佛往生ノ人ナリ。●(三二九)聖衆も天 |
Z08_0321A12: | 人も。●(三三〇)をの〱通力をあらはす也。禮讚ニ曰ク。 |
Z08_0321A13: | 口ニ宣テ猶在リレ定ニ。心靜ニシテ更ニ飛スレ通ヲ。●(三三一)をの |
Z08_0321A14: | がさま〲の心也。八雲御抄に。をのがじ〻。是もわ |
Z08_0321A15: | れ〱ある心也。各なりとあり。河海に。各自恣。各竸 |
Z08_0321A16: | の字なりと有。又たがひにといふ心。ほしいま〻の |
Z08_0321A17: | 心。われ〱のといふ心。をの〱きそふといふ心。 |
Z08_0321A18: | 三光院の御說惠心の六時讚ニ云ク。ちかくもとをくをのがじ〻。 |
Z08_0321A19: | 貫之の歌〓。春は梅秋はまかきの菊の花。をのかし〻 |
Z08_0321A20: | こそ戀しかりけり。●(三三二)智論ニ云ク。菩薩ノ神通。 |
Z08_0321B01: | 種々ニ現化ス。名テレ之ヲ爲レ戲ト。花嚴ノ疏ニ云ク。遊戲ト者。出入 |
Z08_0321B02: | 自在也。大經ニ云ク。淸淨安穩。微妙快樂ナリ。●(三三三)い |
Z08_0321B03: | づれも奇妙なり。往生講式ニ云ク。或ハ有二說法集會之處一。 |
Z08_0321B04: | 或ハ有二坐禪入定之處モ一。或ハ有二伎樂謌詠之處モ一。有二神通 |
Z08_0321B05: | 遊戲之處モ一。●(三三四)摠じて淨土の境界。●(三三五) |
Z08_0321B06: | いづく也。三五返也。●(三三六)大樣に見すて〻は。と |
Z08_0321B07: | をりがたきなり。●(三三七)快樂おほきゆへ。時節のひ |
Z08_0321B08: | さしきをわする〻也。その例に此故事を引り。晉の世 |
Z08_0321B09: | に王質といふもの。木をきらんとて。斧を腰にはさみ |
Z08_0321B10: | て。石寶山といふ山にいりぬ。山の中に。童のあまた。 |
Z08_0321B11: | 圍碁をうちてゐたりけるを。王質しばらく見ゐたる |
Z08_0321B12: | ほどに。日くれがたになりぬ。さてかへらんとするに。 |
Z08_0321B13: | をの〻え。くちたり。おどろきて家にかへりみれば。わ |
Z08_0321B14: | がすみし所ともおぼゑずかはれり。人にとへども。し |
Z08_0321B15: | るものなし。人ありてつげていはく。わが先祖に。山 |
Z08_0321B16: | にいりてかへらざりける人ありけりとき〻つたへた |
Z08_0321B17: | り。君もしその人かといへり。たづぬれば。七世の孫に |
Z08_0321B18: | なんありけり。述異記。後ノ江相公ノ詩序ニ云ク。謬テ入テ二仙 |
Z08_0321B19: | 家ニ一。雖レ爲ト二半日之客ト一。恐ハ歸テ二舊里ニ一。纔ニ逢ン二七世之 |
Z08_0321B20: | 孫ニ一。さらなりとは。いふにおよばぬと也。●(三三八) |