ウィンドウを閉じる

Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0224A01: へをのぶるなり。●(五〇)さかさま心なり。倒は顛倒
Z08_0224A02: 也。見は推度なり。釋に倒見凡夫とあり。●(五一)眩
Z08_0224A03: の字にて。目をまよはすことなり。●(五二)執著の心な
Z08_0224A04: り。●(五三)凡夫物にまよふ心。酒に醉たるがごとし。
Z08_0224A05: ○案ずるに。此處野山の釋を摸す。祕藏寶鑰。空花
Z08_0224A06: 。龜毛迷。膠-著M(シテ)實我。醉心封執。●(五四)
Z08_0224A07: 右は厭欣心のなきゆへを述たり。下はいさめてす〻
Z08_0224A08: むるなり。●(五五)此ありさまを。思ひつ▲くれば。膽
Z08_0224A09: つぶれて悲き事。たへがたしとなり。散善義。忽
Z08_0224A10: -忖斯。不心驚悲歎者哉。此詞を用ゐ給へ
Z08_0224A11: り。●(五六)誘の字を書くなり。た▲し。なぐさめ。をし
Z08_0224A12: ゆる心なり。法華經。善ヲ以誘喩すと有。源氏にも
Z08_0224A13: 。●(五七)三界は魔王の鄕なり。釋。去來魔鄕不
Z08_0224A14: 可停。●(五八)をしゆることなり。前に見ゆ。●(五九)
Z08_0224A15: 是も極樂の事なり。釋に厭捨娑婆求佛國と有り。●
Z08_0224A16: (六〇)こひしくおもふ心。●(六一)是まで序分なる
Z08_0224A17: べし。以下を正宗分といふ。●(六二)事のおほきをい
Z08_0224A18: ふ。此字も釋に出たり。●(六三)淨樂常我の四〓顛倒
Z08_0224A19: なり。下にひとつ〱いさめあり。顛倒といふは。さか
Z08_0224A20: さま分別なり。たとへば人の首を下にし。足を上にし
Z08_0224B01: て。物を見るがごどし。弘決。顛卽頂也。頂墜
Z08_0224B02: 。故顛倒。●(六四)是はまづ摠じていさむる
Z08_0224B03: なり。四倒ともに此格にて。言葉のかはりたるを見る
Z08_0224B04: べし。●(六五)大かたの事にあらざれば。きはめてと
Z08_0224B05: いふ。不淨に五種ありとは。自性と。究竟との不淨を
Z08_0224B06: 述たり。●(六六)(六七)字眼なり。●(六八)是はいけ
Z08_0224B07: る身の不淨をいふ。これを自性不淨となづく。●(六九)
Z08_0224B08: 人の身はなをとをし。わが身にておもひしれとなり。
Z08_0224B09: これを內身不淨といふ。後に他の不淨をしるすなり。
Z08_0224B10: ●(七〇)寶積經。三百六十骨聚ナリ。如
Z08_0224B11: タル。諸節支持。又解脫道論には。三百の骨に。八
Z08_0224B12: 百の節ありといへり。論。九骨。兩骨。三
Z08_0224B13: 十二骨。十骨。十四骨。二十四骨。十
Z08_0224B14: 骨。兩骨。六十四骨。六十四骨。
Z08_0224B15: 六十四軟骨アリ。此三百。有八百。●
Z08_0224B16: (七一)まづ指の骨は足をさ〻へ。足。踝。M。膝。䏶。臗。
Z08_0224B17: 腰。脊。肋と次第に鏁り。又脊の骨。項をさ〻へ。頷。牙。
Z08_0224B18: 齒。髑髏とつ▲き。又項より肩。臂。腕。掌。指と鏁なし
Z08_0224B19: たる物なり。●(七二)經。以。周匝M(シテ)
Z08_0224B20: セリ。六脈相。五百筋纒ヘリ。七百脈。以

ウィンドウを閉じる