浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0183A01: | つぼの卷に。めざましきものを。おとしめとあり。安 |
Z08_0183A02: | 樂集上ニ云ク。諸佛如來ニ。有二無量ノ名號一。若ハ摠若ハ別。 |
Z08_0183A03: | 其有テ二衆生一。繫心稱念スレハ。莫レ不二除キレ障ヲ獲一レ益ヲ云云。● |
Z08_0183A04: | (三十八)これ右の問者の詞をふみて返詰するなり。心 |
Z08_0183A05: | はあきらかなり。僻案とは。ひがめる思案なり。韻會ニ |
Z08_0183A06: | 云ク。僻ハ邪也。增韻ニ云ク。偏側也。已上案ハ考也。○當世 |
Z08_0183A07: | 持齋を〻もくして。念佛をかろしむるものあり。陀羅 |
Z08_0183A08: | 尼を信じて。念佛をうたがふ人あり。みなこれ偏見な |
Z08_0183A09: | り。おなじく釋尊の御說なり。なんぞ名號の功德のみ |
Z08_0183A10: | をうたがふべきや。蓮宗寶鑑ニ云ク。嗟乎今時ノ齋人。 |
Z08_0183A11: | 信M(シテ)二持戒ヲ一。而不レ信セ二念佛ヲ一。信M(シテ)レ奉スルヲレ佛ニ。而不レ信三往二- |
Z08_0183A12: | 生スルヲレ淨土ニ一。是皆自失スル二其大利ヲ一也。已上竹窻二筆ニ云ク |
Z08_0183A13: | 阿彌陀佛ノ四字。悉ク皆梵語ナリ。使二前人ヲM(シテ)不一レ加二註釋ヲ一。 |
Z08_0183A14: | 與二大明準提密部ト一何ソ別ン。今人。但知ル二大明準提ノ |
Z08_0183A15: | 爲ルヿヲ一レ呪。而ニ彌陀佛名ハ也。是レ佛名ニM(シテ)亦呪也。此レ持呪 |
Z08_0183A16: | 家ノ所二忽焉トM(シテ)而不一レ察セ者也。已上往生集ニ云ク。佛ノ云ク。 |
Z08_0183A17: | 吾カ言如レ蜜。中邊皆甜。悉宜ト二信受ス一。是ノ故ニ。信M(シテ)三少 |
Z08_0183A18: | 惡入ヲ二地獄ニ一。而M(シテ)不レ信セ二一念生スルヿヲ二西方ニ一。此レ誠ニ可レ |
Z08_0183A19: | 謂二邪見也ト一矣。近世喜フ二持呪ヲ一者。見二陀羅尼所說ノ功德ヲ一。 |
Z08_0183A20: | 能ク易ヘ二山海ヲ一。役シ二鬼神ヲ一。滿ルト二種々求願ヲ一。則躍然トM(シテ)而 |
Z08_0183B01: | 信ス。見テハ下淨土所說ノ功德。能ク直ニ入二聖階ニ一。立ニ超ト云フヲ中 |
Z08_0183B02: | 三界上。則恬然トM(シテ)不二介意セ一。其レ爲二邪見等一耳。可レ慨也夫。 |
Z08_0183B03: | 已上●(三十九)たとへば。すこしきつちくれのつもり |
Z08_0183B04: | て。たかき山となるがごとく。諸善をつみあつめて。名 |
Z08_0183B05: | 號となし給へるゆへ。念佛の功德は莫大なり。又諸善 |
Z08_0183B06: | はあさき水のごとし。名號はふかき淵のごとし。はや |
Z08_0183B07: | く雜善をすて〻。念佛を修せよとなり。○土壤はつち |
Z08_0183B08: | くれなり。○泰山はもろこしの山の名なり。泰安州に |
Z08_0183B09: | ありて。たかきこと四十里なりとぞ。磧礫は。あさき水 |
Z08_0183B10: | に砂の見ゆる貌なり。○玉淵は。ふかくして玉あると |
Z08_0183B11: | ころなり。○文選三十九。李斯カ上書ニ云ク。泰山ハ不レ讓ラ二 |
Z08_0183B12: | 土壤ヲ一。故ニ能ク成ス二其ノ大ナルヲ一。河海ハ不レ擇二細流ヲ一。故ニ |
Z08_0183B13: | 能ク就ス二其深キヲ一。註ニ善カ曰ク。管子ニ曰ク。海不レ辭レ水ヲ。故ニ |
Z08_0183B14: | 能ク成二其大ヲ一。山不レ辭二土石ヲ一。故ニ成二其ノ高ヲ一。已上發眞 |
Z08_0183B15: | 鈔ニ云ク。泰山ト者五嶽之東嶽也。博物志ニ云ク。泰山。 |
Z08_0183B16: | 一ニハ言二天孫ト一也。五經通義ニ云ク。一ニハ曰二岱宗ト一。已上輔 |
Z08_0183B17: | 敎編ノ註ニ云ク。泰山ト者取レ諭ヲ。如ハ二泰嶽ノ一。乃天下衆山 |
Z08_0183B18: | 之尊ニM(シテ)。最爲二峻極ト一。已上文選第五。左太冲カ吳都ノ賦ニ |
Z08_0183B19: | 云ク。翫二其ノ磧礫ニ一。而不ルレ窺ハ二玉淵ヲ一者ハ。未レ知二驪龜之 |
Z08_0183B20: | 所ヲ一レ蟠レル也。註ニ劉カ曰ク。磧礫ハ淺水。見二砂石ヲ一之貌。玉 |