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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0142A01: り。○願海とは。佛願のふかく。ひろきこと海のごと
Z08_0142A02: し。○染習の二字。法句譬喩經には。漸染翫習となり。
Z08_0142A03: ○枚叔吳王上書。泰山之(シタタリ)穿。殫極之
Z08_0142A04: (ツルベナワ)(イゲク)。水石之(キリ)(ナワ)木之(ノコギリ)。漸靡使
Z08_0142A05: 之然也。已上大明一統志廿二。泰山在泰安州
Z08_0142A06: 五里。卽東嶽岱宗也。舜東ノ方ニ巡狩M(シテ)タマフ。其
Z08_0142A07: 山屈曲ニM(シテ)盤道アリ。至マテ絕頂キヿ四十餘里已上佛本
Z08_0142A08: 行經。世尊與難陀比丘。至魚肆。佛令難陀ヲM(シテ)
Z08_0142A09: 籍魚。握ルヿ少時ニM(シテ)上レ。令
Z08_0142A10: 。難陀曰。唯有トイフ腥臭之氣。又至香店。令
Z08_0142A11: (ツツメ)。掬ルヿ少時ニM(シテ)。復問難陀。答。唯
Z08_0142A12: クトイフ香氣ノミヲ。佛語難陀。善友惡友。相染習スルヿ
Z08_0142A13: 亦復如是。若善友。必定廣大名聞
Z08_0142A14: 已上釋氏要覽下引之。又法句譬喩經第一雙要品にも此事あり。●
Z08_0142A15: (四四)枚叔上書。磨礱砥礪M(シテ)。不レトモ其損スルヿ
Z08_0142A16: 時而盡。種樹畜養。不其益スルヲ。有時而大ナリ
Z08_0142A17: 已上●(四五)心は境に隨て轉ずるゆへ。筆をとれば物
Z08_0142A18: か〻れ。樂器をとれば音をたてんとおもふ。おこた
Z08_0142A19: るうちにも。數珠をとれば。善業をのづから修せら
Z08_0142A20: れ。散亂の心ながらも。繩床に坐せば。覺ずして禪定
Z08_0142B01: なるべし。徒然草の心。○孫卿子。人居レハ而楚。居レハ
Z08_0142B02: 而夏。非天性也。積靡使カラ也。已上陳師道
Z08_0142B03: 亭記。目之所ニハ。而思。視テハ干戈
Z08_0142B04: ンヿヲ。視テハ刀鋸則思ルヿヲ。視テハ廟社則思
Z08_0142B05: センヿヲ。視テハ茅家則思センヿヲ。夫好惡喜
Z08_0142B06: 懼之心。物至而思。固トニ理也。已上榻鴫曉筆
Z08_0142B07: 緣に依てなびきやすく。事にふれてしたがひやすき
Z08_0142B08: は人の心なり。たとひ道心なき人も。佛にむかひた
Z08_0142B09: てまつれば。すこしの善心もおこり。又いかなる智
Z08_0142B10: 行兼備の聖人なりとも。媚たるかたちを見て。目を
Z08_0142B11: よころばしむるは凡夫のならひなり。鮑魚のいちぐ
Z08_0142B12: らに入。芝蘭の園にいたるがごとし。袂裳は同じけ
Z08_0142B13: れども。臭薰はるかにことなり。人の生れながらな
Z08_0142B14: るはまれなり。おほくは事に隨ひ。緣にふれて。よく
Z08_0142B15: も。あしくもなれるにや。已上●(四六)ひしと心にか
Z08_0142B16: けて。●(四七)つゐでよき方に。淨土の法を說く人
Z08_0142B17: あれば。かならず行て聞くとなり。●(四八)又つね
Z08_0142B18: に。心にかけて。そのたうとき事を。おもひなる〻な
Z08_0142B19: り。●(四九)久しく心にかけたるしるしに。今は往
Z08_0142B20: 生の大事。よも。遂げはづすまじとはおもふなり。さ

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