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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0104A01: 法樂。乃至成佛マテ。不生死。豈非哉。應
Z08_0104A02: 已上同記。上在一形者。對M(シテ)三途苦果。以
Z08_0104A03: 功夫。名少苦。言似如者。初心未練ニM(シテ)。修
Z08_0104A04: 行是苦ナリ。後心ニハ薰修M(シテ)。不カラ苦勞。故似如
Z08_0104A05: 遠劫ヨリ已來。徒生死大苦。至マテ於今
Z08_0104A06: 。猶作流轉凡夫。一生空シクレナハ。再會何レノ
Z08_0104A07: ナラン。速萬事。以ヘシ頭燃。故惠心
Z08_0104A08: M(シテ)白日。獨入黃泉之時。更M(シテ)
Z08_0104A09: 多百踰繕那洞然タル猛火。雖一レ。更
Z08_0104A10: 乎。願行者。疾M(シテ)厭離。速
Z08_0104A11: 出要已上●(八三)さほとは釣ざほなり。大
Z08_0104A12: 悲の漁人は彌陀如來なり。易。以(カリシ)(スナトリス)。註
Z08_0104A13: 。取ルヲ已上。達摩多羅禪經。無
Z08_0104A14: 明覆心眼。永生死已上(八四)よしいか
Z08_0104A15: に機つたなく。心行ゆるくとも。本願にすがりて。念
Z08_0104A16: 佛申ほどの者は。我も人もをしなべて。決定往生の人
Z08_0104A17: 數なり。このうれしさを。何にかたとへん。○た▲し。
Z08_0104A18: 一たび鉤をふくみても。その針を吐たらん魚は。漁人
Z08_0104A19: の手に入がたかるべし。●(八五)是はしたしくたと
Z08_0104A20: へに引合て。す〻め給へるなり。○それ本願に乘じて
Z08_0104B01: 往生すといふは。かつてわがちからを用ひぬ事なり。た
Z08_0104B02: だたすけ給へとおもひて。南無阿彌陀佛と申ばかり
Z08_0104B03: なり。その上は。何事もみな佛の御はからひにうちま
Z08_0104B04: かすなり。われしらずに來迎にあづかり。我しらずに
Z08_0104B05: 極樂にむまる〻なり。此前に引れたる孩子のたとへ。
Z08_0104B06: 筍のたとへも。みな此心にて用ひ給へり。よく〱是を
Z08_0104B07: 心腑におさむべし。●(八六)そも〱佛の御心は。徹
Z08_0104B08: 底の御慈悲なれば。念佛せぬものをも。たすけばやと
Z08_0104B09: のみ。憐れみ給へども。それは他作自受とて。佛法の
Z08_0104B10: 道理にそむき。無因外道の所計なれば。いかにおぼし
Z08_0104B11: めしてもなりがたし。されば。つねに佛は。定に入て衆
Z08_0104B12: 生の心を觀じて。いさ〻かも我をたのむ心やある。わが
Z08_0104B13: 名をとなふるものやあると。夜晝これを鑑たまひて。
Z08_0104B14: 本願の釣竿を。生死の海に垂れましますゆへに。わづ
Z08_0104B15: かにこの名號の鉤をふくめば。そのうへの往生は。ひ
Z08_0104B16: とへに佛の御ちからにて。うたがひもなき事なり。○
Z08_0104B17: 諸葛武侯曰。謀ルヿハ。成スルヿ云云。
Z08_0104B18: ●(八七)上卷の初に。機心行の三をあげて。老僧の發
Z08_0104B19: 端に。いかなる惡人なれども。たすけ給へと思ひて南無
Z08_0104B20: 阿彌陀佛と〻なふれば。佛の本願に乘じて。必うまる

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