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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0102A01: ふ。歲數にあらざるを劫といふ。○生死をへてとは。六
Z08_0102A02: 道の間にむまれては死し。死してはむまれ。廿五有を
Z08_0102A03: 經廻し事也。安樂集。如遠劫ヨリ已來。徒
Z08_0102A04: 生死。至於今日。猶作凡夫之身。何カセン。曾思量スレハ
Z08_0102A05: 傷歎不已上往生講式。抑我等從無始以來
Z08_0102A06: -轉M(シテ)生死。于今不出離方法。過去無量諸佛
Z08_0102A07: 利益ニモ。現在十方諸佛敎化ニモ。哀ナル
Z08_0102A08: 哉。猶爲ルヿ常沒凡夫。可。可已上
Z08_0102A09: ●(七六)是は未來の苦果をおそる〻なり。○有海
Z08_0102A10: とは。廿五有の生死海なり。有とは因果不亡の義な
Z08_0102A11: り。海とは苦果の深廣なるを。海にたとへていふな
Z08_0102A12: り。○波浪とは。別して六道各々の受苦をいふなり。
Z08_0102A13: 巫峽の水。なるとの波。おもひあはすべし。○た▲よふとは。浪の緣語にて。定
Z08_0102A14: なくまよふ義なり。𣵀槃經。爲生死水之。所
Z08_0102A15: 已上○こりずまにとは。こりせぬ事なり。不懲と
Z08_0102A16: 書くなり。まの字には心なし。古今戀三。よみ人しらずこりす
Z08_0102A17: まに又もうき名は立ぬへし。人にくからぬ世にしす
Z08_0102A18: まへば。○無窮の楚毒をのまんとは。きはまりなきく
Z08_0102A19: るしみうくべしといふ義なり。無窮とは。盡期なき義
Z08_0102A20: なり。俱舍。由世間漂有海。○頌疏
Z08_0102B01: 煩惱。令有情世間ヲM(シテ)。漂三有生死海
Z08_0102B02: 已上說文。辛酸已上篇海類編。憷亦作
Z08_0102B03: 痛也。或𤻇已上廣韻。毒痛也害也。已上
Z08_0102B04: 大部補註。受荆楚之痛毒也。已上楚は木の名な
Z08_0102B05: り。亦は荆といふ。本草綱目倭名鈔。唐韻。荆音京。漢語抄
Z08_0102B06: 末江乃木。名也。已上時珍。古者刑杖以。故
Z08_0102B07: 字從。其生成而疎爽ナリ。故又謂。從
Z08_0102B08: 。疋字也。濟之義取
Z08_0102B09: 荆楚之地。因スルニ一レ而名也。已上●(七七)禪
Z08_0102B10: 。若不淨土。不十念。今者已タリ
Z08_0102B11: ヿヲ。知往生時至レルヿヲ已上上人。天にあふぎ。地
Z08_0102B12: に伏てよろこぶべし。此たび彌陀の本願にあへる事
Z08_0102B13: を云云。大意鈔。此たび往生を遂ずして。なを三
Z08_0102B14: 途にかへりなば。曠劫多生の恨なるべし。宿因つたな
Z08_0102B15: くして。進みがたしといへども。今生にはげみて。これ
Z08_0102B16: をつとむべし。宿業にまかせて。むなしく過ば。出離
Z08_0102B17: いづれの生をか期せんや云云。●(七八)大悲經三布施福德
Z08_0102B18: 。佛吿玉ハク阿難。如捕魚師。爲メノンカ
Z08_0102B19: 大池水。安-置M(シテ)鉤餌。令ヲM(シテ)呑食。魚呑食
Z08_0102B20: レハ。雖池中。不M(シテ)カラ已上智論。如

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