浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0088A01: | 各有テ二願力一。共ニ來テ接引攝受ス。此所謂ル淨土易キレ生レ |
Z08_0088A02: | 也。已上●(七八)西要鈔ニ云ク。たとへば。きみ。臣を愛す |
Z08_0088A03: | るには仁をもてし。臣きみにつかふるには忠をもて |
Z08_0088A04: | するがごとく。佛はいつくしみふかくませば。一念を |
Z08_0088A05: | もすてじとちかはれたり。機は忠あるべければ。多念 |
Z08_0088A06: | にはげめとすゝむるぞかし。機の多念にと思ふ心ざ |
Z08_0088A07: | し。佛の一念をも。おぼしめす御心ざしに相應しなば。 |
Z08_0088A08: | 感應水月にひとしく。往生のみち。そらに通じ侍り |
Z08_0088A09: | なん。已上愚迷發心集ニ云ク。或ハ思フニレ始ント二日別之所作ヲ一。 |
Z08_0088A10: | 兼テ退屈M(シテ)無レ企。此故ニ身ノ所レ堪尙ヲ不レ勤レ之ヲ。心ノ所レ及フ |
Z08_0088A11: | 多ク有レ怠ルヿレ之ヲ云云西。要抄ニ云ク。たゞしか〻る悲願に |
Z08_0088A12: | あまへて。心ざしゆるゝかにあるべからず。くらゐを |
Z08_0088A13: | 上品にあてがひて。心行を急にすべきものなり。已上● |
Z08_0088A14: | (七九)念佛は易行なり。本願は一念をもすて給はず |
Z08_0088A15: | とて。身のたふるところをおこたり。力のをよぶとこ |
Z08_0088A16: | ろをつとめざるは不義のいたり。かだましき心なり |
Z08_0088A17: | と。老僧の推量あしかるべきにあらず。世人の心は。ま |
Z08_0088A18: | ことにしかあるなり。解脫上人ノ云ク。若シ期M(シテ)レ後ヲ而不ル |
Z08_0088A19: | 勤メ歟。期スル日ハ是レ何レノ日ソヤ哉。將任セテレ性ニ而緩慢ナル |
Z08_0088A20: | 歟。緩慢其レ爲ソヤレ何レノ哉。若思ハハ二愚癡之至ト一者。速ニ |
Z08_0088B01: | 可シレ愼ム二愚癡ヲ一。若讓ラハ二懈怠之過ニ一者。何ソ不レ誡メ二懈 |
Z08_0088B02: | 怠ヲ一。已上 |
Z08_0088B03: | 南無阿彌陀佛 六月二十六日註此卷了 |
Z08_0088B04: | 歸命本願鈔下本諺註 |
Z08_0088B05: | 修行者又問ていはく。(一)本願のなかの機と。心と |
Z08_0088B06: | 行と別の子細なく。我らがつたなき程にかなへりと |
Z08_0088B07: | いふ事。あきらかにうけ給はりひらきぬ。(二)このぶ |
Z08_0088B08: | ん(分)にて(三)往生をとげん事は。若不生者不取 |
Z08_0088B09: | 正覺とちかひたまふ。佛の願力に乘ずるゆへ也と。の |
Z08_0088B10: | たまはせつるいはれは。さから(イさかし)とおぼゆるや |
Z08_0088B11: | うなれども。(四)なを。ひし(必至)とも心えと(解)か |
Z08_0088B12: | れ侍らぬといへは。(五)老僧のいはく。人ごとにみ |
Z08_0088B13: | なそのしき(式)にて侍るぞとよ。(六)凡夫の往生 |
Z08_0088B14: | は。本願に乘ずるゆへとまでは。たれ〱もみ〻なれ |
Z08_0088B15: | てぞ侍らんなれども。(七)まさしく願に乘ずとは。い |