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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0087A01: ナリ。休メテスルヿヲ功名唯念セヨ。但憂道業
Z08_0087A02: ルヿ。忽然トM(シテ)鐵樹花開也。妙如來正法輪
Z08_0087A03: 已上●(七五)弘決。西方風俗。稱ルヲ。如
Z08_0087A04: 子之名ルカ於父母。佛當M(シテ)M(シテ)
Z08_0087A05: 使一レ故也。此方風俗。避
Z08_0087A06: 所居而顯已上○御名をとなふるがす
Z08_0087A07: なはち禮儀なればなり。た▲し四修の中に恭敬修
Z08_0087A08: あり云云。世に放逸の者有。此詞を證據として。故ら
Z08_0087A09: に無禮をいたし。一向に恭敬の心なし。たま〱威
Z08_0087A10: 儀のうるはしき人あれば。白眼にしてにくみきらふ。
Z08_0087A11: これ邪見のはなはだしきなり。此抄の前後よく〱
Z08_0087A12: みるべし。このみて放逸なれとにはあらず。●(七六)
Z08_0087A13: うまれつきの下機は。つねに懈怠がちなるに。としも
Z08_0087A14: より。病もある身は。たゞしく坐して。念佛することも
Z08_0087A15: かなはず。床にふし。枕につきながら。南無阿彌陀佛と
Z08_0087A16: 申ゐて。是にても生死を出べしとおもふなるは。たゞ
Z08_0087A17: 念佛の一門なり。これ身儀の。正不正にはよらず。大悲
Z08_0087A18: の引接によるがゆへなり。大原法語。佛法修行
Z08_0087A19: 。不キハ於此ヨリ而已。已上○白氏文集
Z08_0087A20: 伯禽之理メシ也。變。革。三年ニM(シテ)
Z08_0087B01: 政成。太公之理メシ也。簡ニシ。從
Z08_0087B02: ニM(シテ)而政成。周公歎M(シテ)。夫平易。人必歸
Z08_0087B03: 云云。是はよしなき事ながら。心にうつりしまゝか
Z08_0087B04: きつけ侍りぬ。●(七七)かならず威儀をとゝのへて。
Z08_0087B05: まうす念佛ならば。かゝる老病の身には。おもひたえ
Z08_0087B06: たる往生にてぞあるべきに。こまやかなる大悲の本
Z08_0087B07: 願なれば。行住坐臥。不問時節久近と釋せられたるこ
Z08_0087B08: そ。ことに身にあたりて。かたじけなくはおぼゆれ。念
Z08_0087B09: 佛大意。かの聖道門は。よく淸淨にして。その器に
Z08_0087B10: たれらん人のつとむべき行なり。懈怠不信にしては。
Z08_0087B11: 中々行ぜざらんよりも。罪業の因となるかたもあり
Z08_0087B12: ぬべし。念佛にをいては。行住坐臥。ねてもさめても
Z08_0087B13: 持念するに。其たより過なくして。その器をきらはず。
Z08_0087B14: ことごとく往生の因となることうたがひなし。已上
Z08_0087B15: 疑論。人身得。淨土ニハ。何。五
Z08_0087B16: 戒不レハ。人天路絕。五戒淸淨ニM(シテ)。方ルヿヲ
Z08_0087B17: ナリ五戒難。亦無キヲ願力攝受。此所謂人
Z08_0087B18: 身難得也。修スル淨土。未シモ持戒
Z08_0087B19: 不全トニ。但念スルニ阿彌陀佛名號。縱𪜈罪業。亦許
Z08_0087B20: 懺悔。臨命終。阿彌陀佛。觀音勢至。淸淨海衆。

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