浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0054A01: | 行シテ。貪二-求ス名利ヲ一。自損シ損M(シテ)レ他ヲ。共ニ入ルト二地獄ニ一。已上● |
Z08_0054A02: | (二五)心の底に往生をねがふゆへ。自然に舌の端に |
Z08_0054A03: | いづる念佛が。至誠心の念佛なり。●(二六)これ眞實 |
Z08_0054A04: | のたとへなり。●(二七)風航鈔ニ云ク。眞實心ト者。內心ト |
Z08_0054A05: | 外儀ト相應之心也。謂ク稱ヿハ二名號ヲ一者。爲レ生センカ二彼國ニ一 |
Z08_0054A06: | 也。非レ求ルニ二名利ヲ一。何ソ餝ン二外見ヲ一。已上●(二八)人の心 |
Z08_0054A07: | に上中下あるゆへに。至誠心にも九品あり。いかほ |
Z08_0054A08: | どあさくとも。まことはまことなり。信心もしかなり。 |
Z08_0054A09: | 鶴の足はながく。鳧の脛はみじかし。それ〲のうま |
Z08_0054A10: | れつきのま〻なり。上人云。われらがごときの凡夫。 |
Z08_0054A11: | をのれ〱が分に付て。强弱眞實の心をおこすを。至 |
Z08_0054A12: | 誠心となづく。往生大要鈔。●(二九)その眞實の心ふかくし |
Z08_0054A13: | て。命をもすて。手足をきり。身の毛もよだち。なみだ |
Z08_0054A14: | をながすほどの人は。上品中品にもうまるべし。そ |
Z08_0054A15: | れほどつよくさかんにこそなくとも。往生のこ〻ろ |
Z08_0054A16: | ざしだにあらば。よはくともうすくとも。下の三品に |
Z08_0054A17: | はうまるべし。とかく往生の人數にははづれぬなり。 |
Z08_0054A18: | 往生大要鈔ニ云ク。三心に付て。つよき。よはきあるべし |
Z08_0054A19: | とこそ心得られたれ。よはき三心具足したらん人は。 |
Z08_0054A20: | 位こそさがらんずれ。なを往生はうたがふべからざ |
Z08_0054B01: | るなり。それに强盛の心をおこさずば。至誠心かけて。 |
Z08_0054B02: | ながく往生すべからずと心得て。みだりに身をも下 |
Z08_0054B03: | し。あまさへ。人をもかろしむる人々の不便におぼゆ |
Z08_0054B04: | るなり。已上○埓とは。倭名鈔ニ云ク馬埓。四聲字苑ニ云ク。 |
Z08_0054B05: | 埓ハ力輟ノ反。與レ劣同シ。世間ニ云良知。戲馬ノ道也。已上與咸ノ云ク。埓音劣。堤 |
Z08_0054B06: | 也。封テレ道ヲ曰レ埓ト。以二二埓ヲ一相ヒ二-軌M(シテ)馬ヲ於中ニ一行シムレハ。 |
Z08_0054B07: | 則不二顛躍〓一。已上發隱ニ云ク。短垣圍ムヲレ馬ヲ曰レ埓ト。已上埓ハ撫俱ノ切。音夫。 |
Z08_0054B08: | 小阜也。埓ハ力輟ノ切。音劣。庳垣也。●(三〇)法然上人。至誠心の心をよみ |
Z08_0054B09: | 給へる歌。繪詞傳。往生は世にやすけれとみな人の。ま |
Z08_0054B10: | ことのこ〻ろなくてこそせね。○世にとは。をよそひ |
Z08_0054B11: | ろき心なり。たれにてもの心なり。●(三一)上人云。 |
Z08_0054B12: | 三心の中の至誠心を。さま〲に心得て。ことに。ま |
Z08_0054B13: | ことをいたす事を。かたく申しなすともがらも侍る |
Z08_0054B14: | にや。しかれば。彌陀の本願の本意にもたがひて。信 |
Z08_0054B15: | 心かけぬるにてあるべきなり。已上此心に付て。むか |
Z08_0054B16: | しもさま〲の異議ありけり。あるひは熾盛の心と |
Z08_0054B17: | いひ。あるひは佛の眞實なりといひ。實相の觀氣なり |
Z08_0054B18: | といひ。妄念まじはれば誠心にあらずといひ。又この |
Z08_0054B19: | 心は。內外不調をきらへば。外をつ〻しまぬがよしと |
Z08_0054B20: | いひ。あるひは韋提の眞心にひとしめ。善導の至誠に |