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J3060 浄土宗史 本会 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0596A01: 命に依れるにもあらず。又一宗門末の決議推擧によ
J20_0596A02: れるにもあらず。然れども同寺と德川氏との師檀關
J20_0596A03: 係と。觀智國師並に其門下の實際的活動は。增上寺
J20_0596A04: をして自然に此位置を贏ちえしめたるものの如
J20_0596A05: し。
J20_0596A06: 總錄所に於て取扱ふ主要なる事務は。(一)幕府の制
J20_0596A07: 令を一宗寺院所化に傳達し。一宗に關する調査諮詢
J20_0596A08: に答申し。(二)宗門の政府に對する。請願伺屆等を傳
J20_0596A09: 達周旋し。(三)法度制定の實行遵守を督勵し。必要に
J20_0596A10: 應じ定書等を發布して一宗の秩序を維持し。(四)檀林
J20_0596A11: 所化の名薄を整理し。進退黜陟を司り。(五)香衣綸旨
J20_0596A12: 奏請に副狀を與へ。(六)本山檀林紫衣地由緖地格寺の
J20_0596A13: 住職を推薦。或は任命する等なり。
J20_0596A14: 此れ等の事務は增上寺方丈の總裁監督の下に行は
J20_0596A15: れしも。實際に事を執りしは月行事十二僧。山内寺
J20_0596A16: 家役者兩名。所化役者兩名の司さどる所にして。就
J20_0596A17: 中所化役者は最も其の要衝を占めたり。役者には三
J20_0596B18: 席以上にして學問並びに才能の優秀なる者を選拔し
J20_0596B19: て之れに任ぜられ。普通の事務は概ね其の獨斷專行
J20_0596B20: する所なりき。彼等の權力強大にして種種の專恣な
J20_0596B21: る處置をなすに至りたることは。所化役者を勤めた
J20_0596B22: る者は。引込紫衣地に推薦せられざる内規を設け。
J20_0596B23: 文化年中脇坂寺社奉行の爲め糺斷せられたりとの後
J20_0596B24: の記事に徴しても其の一端を窺ふべし。
J20_0596B25: 慣例の變更。制度の新定。幕府よりの重大なる諮
J20_0596B26: 詢ありたる際は勿論。常務に關し警告を與へ。建議
J20_0596B27: をなし。香衣檀林住職候補者を選定するは。檀林能
J20_0596B28: 化會議の職權なりき。通常檀林會議は。貞享二年の
J20_0596B29: 法度(三)定書第一條第二條及覺書第一條に示す如
J20_0596B30: く。毎年正月六日には檀林能化達が江戸城に參賀す
J20_0596B31: るの機會を利用して。正月八日增上寺に集合開催
J20_0596B32: す。之れを正八の會評と呼ぶ。此の定期會には通常
J20_0596B33: 一宗僧侶の風儀。並びに制度法式の運用に關する事
J20_0596B34: 柄を評議し。又香衣檀林住職の候補者の投票をなす

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