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J3000 江戸崎大念寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0292A01: ては機變の爲にも御對話あるべし古よりの大將何
J20_0292A02: れも僧を召し連られし例を追せられ給ひし上にて
J20_0292A03: 御先祖方又本尊佛御供養の爲又御勝利御祝禱のた
J20_0292A04: め又は折にふれさせ御法話御閑座の御伽の爲なる
J20_0292A05: へし
J20_0292A06: 存應上人國師に被任上京參内の時も呑龍上人并に師
J20_0292A07: は台命によりて供參内あり是は自然安土論の事も近
J20_0292A08: くありてややもすれは日連の徒淨家に拒難あれは殊
J20_0292A09: に花洛はかの徒はびこり本山も十六又は廿一ケ寺有て法論
J20_0292A10: なとあるべき時國師の尊を扶翼すべしとなり
J20_0292A11: 按するに神祖諸宗の佛法を興隆させられ給ひしか
J20_0292A12: と御一代の内はことに淨土の宗門をのみ御扶護あ
J20_0292A13: らせ給し事秀康卿の時をもてしるべし慶長の末に
J20_0292A14: 及ひ慈眼大師始て御目見後寵恩深かりしかと御菩
J20_0292A15: 提所と同しく御子孫御入棺の事は御尊慮にましま
J20_0292A16: さず又日蓮宗をはきらはせ給ひしにや彼宗の御建
J20_0292A17: 立の寺御朱印地なと神祖より初て下されしは一ケ
J20_0292B18: 寺もあらす御治世の後彼宗徒女儀方を殊にこしら
J20_0292B19: へいろいろと謀僞によりて當今柳營家大御奧を始
J20_0292B20: め女儀方一同の信受出來せしなり此故に神祖彼宗
J20_0292B21: をは殊ににくませ給ひしかは元和の始御城中宗論
J20_0292B22: の後立おかせらるべからざる御氣色なりしかと彼
J20_0292B23: 徒を信受の役司頻りに愁訴ありし故御宥恕には及
J20_0292B24: ひしなり當今の如く彼徒の榮は加藤淸正の女紀伊
J20_0292B25: 大納言賴宣卿の簾中となられ又南龍院殿賴宣卿御事
J20_0292B26: 母堂正木氏養珠院殿の兩大姊よりかの家深く信受
J20_0292B27: させられしかは有德院殿の御代に至り大統を繼せ
J20_0292B28: られ御城中に於てますます信じさせ給ひしかは愚
J20_0292B29: 迷の女質方より事起りて諸方にても殊に歸依深重
J20_0292B30: とはなりけらしとそ
J20_0292B31: 是去年慶長六年大念寺類燒後奏訴し奉しかと御こと多く
J20_0292B32: 再建の御助勢も御沙汰なかりしかは連年假作事にて
J20_0292B33: 法問論議なと取扱けれは此金帛にてかの作事造營の
J20_0292B34: 料に充當すべしとなり是より先江駿兩御城中にて法

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