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J2940 瀧山大善寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0144A01: 瀧山皓月 里在七十丁餘當山初創其村三轉今猶
J20_0144A02: 存古名而爲寺所名
J20_0144A03: 空高くすめる光も瀧山のふもとをめぐる秋のよの
J20_0144A04:
J20_0144A05: 富嶽孤雲 從連山之中突兀聳西南一時片雲四時
J20_0144A06: 不斷而浮懸矣
J20_0144A07: ふし遠くむかふ心も晴わたる空に一むら殘る浮雲
J20_0144A08: 淺河玉浪 寺在細流名淺河淺瀨深淵依處而有
J20_0144A09: 別焉
J20_0144A10: 淺河の淺き流にちる花の浪の玉ちる岸の春かせ
J20_0144A11: 喬杉積翠 門路一條老杉矗立而如串天漢矣
J20_0144A12: 曉の雲はわかれて行空のあとにみどりも深き杉村
J20_0144A13: 蕭寺鳴鐘 遠近多少之鐘聲曉昏傳響其所最近之
J20_0144A14: 寺高名極樂也
J20_0144A15: 驚かすひひきも雲にいり相のかねて浮世の夢さま
J20_0144A16: せとや
J20_0144A17: 中野夜雨 隔寺十八丁望有一瞬雨夜淋然茅屋數
J20_0144B18:
J20_0144B19: 月の入山かけくらくふる雨に中野の里そさひしか
J20_0144B20: りける
J20_0144B21: 高雄彩〓 山有靈社號飯綱從此七十丁崔嵬奇
J20_0144B22: 峯秀于連山
J20_0144B23: 朝日かげさすや高雄の春霞たな引峯もふかき松杉
J20_0144B24: 群峯曙雪 相武群山接連羅列雪曙尤壯觀也
J20_0144B25: 山山にふりつむ雪の光より四方のくまさへあけほ
J20_0144B26: のの空
J20_0144B27: 以下二十四勝
J20_0144B28: 春天流鶯 なく聲も霞かくれに空遠く行くあとおし
J20_0144B29: き春の鶯
J20_0144B30: 遠村炊煙 風むかふ空に立まふ遠近の夕けの煙日こ
J20_0144B31: と數そふ
J20_0144B32: 秋暮行客 はるかなる道を心に淋しさも秋の夕に見
J20_0144B33: ゆる旅人
J20_0144B34: 古砌芳艸 ととめてや砌の草葉めもはるの風に昔の

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