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J2910 生実大巌寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0072A01: 檀林生實大巖寺志
J20_0072A02:
J20_0072A03: 目 次
J20_0072A04: 創寺正傳 朱璽寶章 道塲造建 什寶類員
J20_0072A05: 原氏廢亡 世代傳略 上足鴻漸 席中俊鳳
J20_0072A06: 支隷寺院 配屬二箇
J20_0072A07: 御朱印百石 下總國生實龍澤山玄忠院大巖寺
J20_0072A08: 創寺正傳
J20_0072A09: 開祖道譽貞把上人は大谷氏和泉國日根郡波宇手村人
J20_0072A10: 同郡寶福寺貞也上人の室に剃度し飯沼弘經寺に掛錫
J20_0072A11: し鎭譽祖洞魯耕上人に隨ひ兩脉を禀得し一旦本國に
J20_0072A12: 立かへり説法するに突辯魯鈍にして道俗大に笑ひし
J20_0072A13: かは夜中ひそかに再關し恥辱の謗を顧雪せんと先智
J20_0072A14: 德增進解行雙修の志願を發起し下總國成田山不動明
J20_0072A15: 王の堂に籠參し鹽穀を斷絶し香水に浴し懇祈精修す
J20_0072A16: る事二七日一夕明王示現し利鈍の二劒を榮して試益
J20_0072A17: の時長劒をのみしかば鈍血忽ち涌出し衣にそそく
J20_0072B18: 是を世に祐天大僧正に附會しとける書あり大妄僞
J20_0072B19: なり今に至て鈍血の劒衣ともに當山の寶庫に收め
J20_0072B20: ありて江戸にても自坊にても成田山不動尊開帳の
J20_0072B21: 時は他の靈寶は一品も出さずといへども此二品は
J20_0072B22: 現證の利益に備へむか爲にや必ず出し拜せしむ近
J20_0072B23: 來深川八幡宮にてありし時予も親しく是を拜す又
J20_0072B24: 縁起にも載出たり彼山に祐天上人にかかる事ある
J20_0072B25: 事を記せる證なしさすれば此の呑劒の利益は道譽
J20_0072B26: 上人にして天文年中の始なるべし
J20_0072B27: 是より惠解天縱にして論辯他に超越せしかば諸國を
J20_0072B28: めくり道俗を勸諭するに信受せすといふ事なし再ひ
J20_0072B29: 歸國の上説法勸誡の時道俗つとひ集り前蹤にもどり
J20_0072B30: 又笑ふべしと遠近あつまれる時師の無礙辯に驚歎し
J20_0072B31: 信伏歸仰するもの甚多し師早く立ちさり花洛に至り
J20_0072B32: 香衣上人號の綸旨を受戴し逗留の間に四條に稱名寺
J20_0072B33: を開基あり夫より再ひ關東に下り千葉生實寒川の邊
J20_0072B34: に道俗を敎化せらるしかるに此近隣日蓮の派多くし

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