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J2900 小金東漸寺志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J20_0049A01: 檀林小金東漸寺志
J20_0049A02:
J20_0049A03: 目 次
J20_0049A04: 創剏起原 現存堂宇 什寶數員 毎夏禁札
J20_0049A05: 寶章手翰上古領知 縁山添末 開山畧傳
J20_0049A06: 列世法將 山本墓碑 輪下秀匠 門列各縁
J20_0049A07: 創剏起原
J20_0049A08: 應仁文明以後諸國大守互に權威に募り主親從子の差
J20_0049A09: 別なく強は弱を征誅し本朝の名家數多統滅に及ぶ長
J20_0049A10: 祿寬正の頃東關の州郡兩上杉に隷屬せざるものなし
J20_0049A11: 下總國は千葉の一族互に割據首領する事數百年正統
J20_0049A12: 本家日日に威を失ひ庶子分流月月に盛を開くされど
J20_0049A13: 庶は嫡に對し從臣と稱し別家は本家を奪はずして其
J20_0049A14: 衰をたすくる事殆と他國他民に異なりここに高木修
J20_0049A15: 理太夫胤忠は原が分支原は千葉の庶流なれは一家同
J20_0049A16: 族なりといへども高木は原が家老となり原は千葉が
J20_0049A17: おとななり
J20_0049B18: 武野燭談云千葉は主なれとも五六萬石原は千葉が
J20_0049B19: 家老なれども二十萬石高木は原が家老なれども三
J20_0049B20: 四十萬石を領すこれらは臣が強しと御遺訓附錄等此文に同し
J20_0049B21: 高木五代小金の城主として近里遠郷を領し諸士を愛
J20_0049B22: して人壯に馬肥の譽れあり當主佛門を信敬し祖禪を
J20_0049B23: 崇仰し所來の知識ことことく米帛の寄施をよろこび
J20_0049B24: 入國の僧侶君恩の廣布を希ふの比寬正二年經譽正運
J20_0049B25: 上人といへる淨土の學匠眞宗の碩德諸國遍參の折か
J20_0049B26: ら此地に來り道俗を集め勸誡せられける時士農蟻集
J20_0049B27: 聽聞し終に伽藍造立の一儀に及びけれは刺史寺境を
J20_0049B28: 寄施し田園を附納あり師檀の縁を結び弘通の護因た
J20_0049B29: り是より師の高德遠近に振ひ自他宗の雲水まねかざ
J20_0049B30: るに來る依て本宗叢林の一員に稱せられて冬夏の法
J20_0049B31: 問年年に榮昌あり相つきて貫主此任に譽ありしかば
J20_0049B32: 慶長定員の時早く擢擧の淸譽によりて十八大山〓隨
J20_0049B33: 入を蒙れり
J20_0049B34: 現存堂宇

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